-shipプロジェクト第2弾、キッズインターンシップを実施しました!

参加者:
今治. 夢スポーツ|森松 睦生くん(9歳/小3)、井出 莉央奈ちゃん(8歳/小2)
カオナビ|上田 大洋くん(9歳/小3)、藤田 いち子ちゃん(8歳/小2)

里山スタジアムに集合!まずは自己紹介から


当日はホーム戦ということもあり、FC今治関係者が会場設営などの試合運営業務をする中、参加者が続々と里山スタジアム クラブハウス前に集合しました。今治. 夢スポーツ側とカオナビ側、それぞれの子どもたちはもちろん今日が初対面。ちょっと緊張しつつもキッズインターンシップがスタート!


まずは参加者・スタッフで自己紹介から始めることに。スタッフも含め知らない人たちに囲まれ、ちょっと照れくさいお子さんも。その後は、リーフレットやオリジナルノートをお配りし、-shipプロジェクトの概要や今回のキッズインターンシップについてご説明しました。
では、はじめのお仕事体験、クラブハウスへ!

クラブハウスへ!マネージャーさんとアナウンサーさんへインタビュー&お仕事体験

クラブハウスに入ってすぐに向かったのはホームロッカー。そこでは、ユニフォームやドリンク、ボールの準備など、選手に関わる業務全般を担当するマネージャー・篠原さんにお会いしました。

お互い自己紹介をしてから、まずはお仕事インタビュー。サッカーのマネージャーになった理由や嬉しかったことなど、事前に考えてきた内容を次々に篠原さんに質問していきました。

ご自身も15年ほどプレイヤーだったという篠原さん。プロにはなれずとも、サッカーが好きという気持ちで、選手たちをサポートする道を選んだと言います。また、マネージャーとして嬉しいのはやはり試合に勝つこと。勝った際には、マネージャーとしていい準備ができたという考え方でいると嬉しそうに語る篠原さん。逆に負けた際には、些細な事であっても準備不足だった点を振り返るのだそう。
篠原さんがひとつずつ丁寧に答えるのを、聞き逃すまいと真剣な表情の子どもたちが印象的でした!

インタビュー後は、実際にお仕事体験!
試合で使用するボールの空気圧チェックと、選手たちが飲むドリンク準備を行いました。そのボールが実際に試合で使用されると聞いた瞬間、子どもたちは嬉しそうな顔に!まさにサッカーの試合の裏側が具体的にイメージできるひとときとなりました。

続いて向かったのはプレスルーム、試合後の記者会見を行う場です。そこでは、試合の実況を行っている、愛媛朝日テレビの村上アナウンサーにお会いしました。

子どもたちからは実況の難しさなどについて質問することに。

局として、今年サッカー実況中継が始まったばかりで、サッカーの実況経験はなかったという村上さん。実況が決まってからは研修としてテレビ朝日に行ったり、J2の実況をしている山口朝日放送に教わりに行ったりと勉強の連続だったと言います。

実況の難しさは、その準備にあると語る村上さん。キックオフ2時間前にスタメンが発表された後に、事前に集めた全選手分のデータを確認、整理するとのこと。実際には、選手データを記載した紙をフォーメーションがわかるようにボードに貼って完成。そのマル秘ボードも今回特別に見せていただきました!
ただ、試合が始まってからが実況の本番。選手の背番号を見てからの実況では間に合わないため、事前に過去の試合映像をチェックし、“選手一人ひとりのプレースタイルや佇まい”を覚えると言います。

徹底した事前準備とそのプロ意識に、子どもたちは終始驚き、サッカーの試合を観る楽しみはもちろん、その裏側の姿にもさらに興味が湧いてきたようでした!

ちょっと緊張がほぐれてきたとこで記念撮影。なんと岡田会長に遭遇!

今度は休憩がてらスイートルームに移動。ちょっと緊張がほぐれてきたのか、子どもたち同士でもコミュニケーションを取るように。

いい雰囲気になってきたところで、クラブハウスの外へ。そこでは、-shipプロジェクト横断幕を持って記念撮影。スタジアムを背景にいい記念写真となりました。

また、歩いていると奇跡的に岡田武史会長にも遭遇!ここでもしっかりと記念撮影をしました!

お客さん対応のお仕事にもチャレンジ

今度はゲート入り口に移動し、来場者のプログラム配布やグッズ販売補助を行いました。短い時間ながらもすぐに笑顔で対応。子どもたちの積極的な様子を嬉しそうに見守る親御さんの姿も印象的なシーンでした。

大迫力!ピッチ脇でカメラマン体験!

続いて行ったのは、スポーツフォトグラファー 宮田さんへのインタビュー&お仕事体験。子どもたちはカメラ機材をたくさん持ち運ぶ宮田さんに興味津々です。

なぜサッカー専門カメラマンなのかという素朴な質問には、「サッカーが好きだから!」とド直球で返す宮田さん。元々、ご自身のお子さんがサッカーをしているところを撮りたいというのが原点だったようです。子どもたちの質問にも身振り手振りを交えながら真剣にお話しいただきました。

インタビューが終わった後は、お待ちかねのカメラマン体験!
今回、特別にピッチのゴール脇に入ることができ、機材紹介や撮り方のレクチャーからスタートしました。普段、自宅などでカメラを触る機会はあっても、ピッチ上だと感じ方が違うのでしょう。レクチャーに聞き入る子どもたちでした。

レクチャー後は、実際に撮影してみることに。宮田さんに被写体をどうするのかを適宜確認しつつ、1枚1枚丁寧にシャッターを切る子どもたち。撮り終わった後はみんな満足気な表情を浮かべていました!

お仕事の後はみんなで楽しく試合観戦!

朝イチからスタジアム探検にお仕事体験と、キッズインターンシップを頑張ってきた子どもたち。最後はやっぱり試合観戦で締めました!

当日は、FC今治 VS いわてグルージャ盛岡。J2昇格がかかる大事な一戦です。子どもたちはタオルマフラーを振りつつ、応援歌を歌いつつ必死に応援!

選手たちも90分必死でプレーしましたが、善戦むなしく0-1で惜敗...。ガックリとする子どもたちでしたが、親御さんが「仕事と一緒だよ。頑張っても時には報われないこともある。そういった学びができたね」と声をかけ、たしかにキッズインターンシップとしては良い学びになったのかもしれないと感じるシーンでした。

キッズインターンシップを終えて

朝9時から始まったインターンシップ。試合観戦まで含めると約6時間と長丁場のお仕事体験となりましたが、無事に終えることができました!関係者の皆さま、ならびに参加者の子どもたち、その親御さま、誠にありがとうございました。

このインターンシップの企画当初は、ホーム戦当日という慌ただしいタイミングにどういったお仕事体験ができるのか、子どもたちは積極的に取り組んでくれるだろうか、「はたらく」ことについて興味を持ってくれるだろうか、と不安はありました。

ただ、いざ始まってみると子どもたちの楽しそうな姿!ホッとしました。
実施アンケートでは「3人の方から直接話を聞けたのが、子どもにも親にもいい経験となった」「サポート業務だけでなく、試合前の練習にも出て選手とボールを蹴るマネージャーさんの仕事に関心を持っていた」といった声があり、“はたらく”ことについて次世代の子どもたちがしっかりと興味を持てたと実感しています。

また、後日ご提出していただいた体験レポートからも、「大きくなったらぼくもインタビューされたい」という未来への期待を感じさせるコメントや、「大好きなサッカーの裏側でたくさんの人がいることを知れてよかった」といった前向きなコメントがあり、当日の子どもたちの熱量や満足感が伝わり、つくづくこのインターンシップを実施した甲斐があったと思いました。

今後もキャリアオーナーシップの取り組みをはじめ、あらゆる◯◯-shipな取り組みを展開していく予定です。乞うご期待ください!

  • FC IMABARI
  • 里山スタジアムプロジェクト