-shipプロジェクトの記念すべき第1弾の取り組み、キャリアオーナーシップセミナーを実施しました!
あらゆる◯◯-shipな取り組みを展開していく本プロジェクトですが、「自身のキャリアについて主体性を持つ」ことを意味するキャリアオーナーシップは、“はたらく”をテーマに掲げるカオナビとしては重要な位置づけになります。この実施レポートページでは、当日のセミナーについてはもちろん、セミナー前のランチ&アイスブレイクの様子も含めてご紹介していきます。
※掲載内容はすべて「キャリアオーナーシップ セミナー」当日時点の情報です。
まずはランチ&アイスブレイクでお互いを知るところから
講師の鳥谷部さんとFC今治レディースの選手たちは初対面。セミナーを実施するにあたって、まずはお互いのことを話し合って距離を縮めるところから始めてみようと、当日はランチからスタートしました。そして、私たちカオナビ社員もそこに参加することに。
どういう風に会話を弾ませようかと考えていたのもつかの間、選手たちの元気さ、そしてコミュニケーション力ですぐに打ち解けることができました!
山あり谷ありのサッカーキャリア
ランチ兼アイスブレイクでお互いのことを知ることができ、緊張がほぐれてきたところで、キャリアオーナーシップ セミナーがスタート!まずは鳥谷部さんと選手たちの共通項、サッカーについてお話いただきました。高校時代から含め全5チームに所属されてきた鳥谷部さん。プレースタイルが全く違い馴染むまで時間がかかったと話す高校時代では、得意な長距離走では誰にも負けない!という気持ちで励まれていたそう。その後、大学を経て、なでしこリーグへ。それからは度重なる怪我に悩まされたと言います。
益城ルネサンス熊本FCでプレーされていた2016年、熊本地震を経験し、周囲も自身もサッカーをする状態ではない中で、「サッカーは世の中の何の役に立っているんだろう?社会に対し何が貢献できるのだろう?」と考えたと言います。それと同時に「私はサッカーを通じて何を成し遂げたいんだろう」と、サッカーをやる意義・意味を考えるようになり、日本代表になりたい自身に気づいたと言います。とはいえ怪我しがちな当時の自分を重ねた末に、現実的では ないと判断され、次のキャリアへ進むことに。悔しさは残る中でも、選手たちにリアルを伝えようと当時のことを丁寧に話す鳥谷部さんの姿が印象的でした。
セカンドキャリアの転機は人との出会い
熊本から東京へ移られ、いくつかのチームの練習会にも参加。ただ、タフな環境を思い返した中で、本当にもう1年選手としてやっていけるのか、踏ん切りがつかない時期があったと言います。そのような状況で、並行して仕事も探していたときに出会ったのが、“最強のキャリアコンサルタント”加藤 進さん、そして所属会社の代表取締役である“ゴッドファーザー”平地 大樹さんでした。
「現役時代は好きなことを目標にしていました。それがなくなってしまったとき、何をすればいいのかわからなくなった」と話す鳥谷部さん。その際に、加藤さんは「インスタが好きなら、SNSマーケティングとかも興味あるのでは?」と企業をいくつか紹介することに。ただ、面接の際に志望動機ややりたいことを聞かれ、曖昧にしか答えられず、なかなか就職先が決まらない日々が続いたと言います。そこで、まだ働く準備が何もできていないと感じ、率直に加藤さんに話すと「そういうモチベーションに合う企業を探してみましょう」と。
そのような中で紹介されたのが、平地さんだったと言います。「平地さんというおもしろい方がいるから、会ってみてほしい」と。志望動機などを準備して臨むと、「現役時代どうだったの?」「怪我とかそういうこともあるよね」といった具合で、ただただ2時間ほど話していたと。平地さん自身も元バスケットボールプレイヤーで、セカンドキャリアに進む際に苦労したと言います。そこから現在に至り、楽しそうに仕事へ取り組んでいる平地さんの姿が鳥谷部さんには刺激的に映り、一緒に頑張りたいと考えたと言います。
ぶつかった壁、そしてどう乗り越えたのか
平地さんが代表を務めるWEBコンサルティング会社、株式会社プラスクラスに入社した鳥谷部さん(後にプラスクラス・スポーツ・インキュベーション株式会社に出向)。キラキラしたセカンドキャリアを思い描いていたと言いますが、やはり壁に突き当たります。サッカー一筋でこれまでやってきたことで、業界は変わると「できることが何ひとつない」と。メールや日報、ましてや企画書もままならない状況。そうすると、「寝る時間も確保できず」、挙げ句「成果が何も出ない」という悪循環に陥りました。
そんな中で、どのように壁を乗り越えていったのか。
そこには、3つのポイントがあったと言います。まず1つ目、「自分自身と向き合ったこと」。当時、感情的になりがちだったという鳥谷部さんは、なぜこういった感情になるのか?をまず考え、その要因を解消する術を考えるといった具合で自分自身と向き合ってみることに。
次に「仲間を頼ったこと」。これは所属会社のアイデンティティ「ヒト・コトに真摯に向き合う」が関わってきます。うまく行かずにオフィスのベランダで泣いていたら、終電を逃してまで話を聞いてくれる仲間たちがいたとのこと。親身になってくれる仲間がいたからこそ、素直に頼るようになれたと言います。
そういう風に壁を乗り越えていった最後はシンプルに、「成果が出るまでやり続けたこと」でした。アポの前後には確認とフィードバックを徹底し、そこで得たアドバイスを愚直にやり続ける。そして、上司や先輩からのアドバイスを愚直にやり続ける。そうした積み重ねがやがて力となり、結果としてできることが増えていき、徐々に壁を乗り越えていくことができた、と当時を振り返ります。
最後に
「皆さんはスポーツ業界、サッカー業界という、実はものすごく狭い世界の中でいま過ごしていることを、まずは知ってほしいと思い、今回の話をしました。長い人生、自分自身でその都度選択をしながら、自分らしく過ごしてほしいなと思っています。今日話したことがきっかけで、今後なりたい姿ややりたいことについて考えるきっかけになれたら、嬉しいです」
と締めくくられた鳥谷部さん。
その後の質疑応答においても、選手たちからの質問に終始丁寧に答えられ、最後には記念撮影をして、キャリアオーナーシップ セミナーは終了しました!
セミナーを終えて
キャリアオーナーシップ セミナーを無事に終えることができました。
関係者の皆さま、ならびに鳥谷部さん、誠にありがとうございました!
セミナー前のランチ&アイスブレイクのおかげか、セミナーでは終始相づちを打ちながら聞き入る選手たち。鳥谷部さん自身が、これまでの全キャリアを丁寧に棚卸しし、選手に伝わりやすいようにお話いただいたことが大きかったと感じています。
終了後には個別相談やSNS交換など、さっそく積極的に動く選手たちの姿がありました。また、アンケートでも「自分のことを代弁してくれているようだった」「自分の強みや弱みを言語化しておきたい」といった声が多く、実施した甲斐があったと実感しています。
今後もあらゆる◯◯-shipな取り組みを展開していく予定です。乞うご期待ください!