【業界特化型の交流会〜鉄道編〜】九州旅客鉄道(株)より、社員の活躍や成長に繋げるためのカオナビ活用についてお話いただきました。

　タレントマネジメントのノウハウや活きた事例を学び合える場「カオナビキャンパス」。その学びと交流の機会をより多くの皆さまに体験いただくため、全国各地で「他社の人事と“会って話せる”ユーザー会」を開催しています。
　今回は、業界特化型の交流会として、鉄道会社に限定して開催。「カオナビ」ユーザーや、導入をご検討中の担当者同士が対面で情報交換できる交流会に加え、九州旅客鉄道株式会社（以下、JR九州）より、社員の活躍や成長に繋げるためのカオナビ活用と運用についてお話いただきました。

ユーザー登壇セミナー

　九州旅客鉄道株式会社　人事部人事課
　担当課長　 林 浩一　様
　主査　眞鍋 一利　様

　JR九州では、かつて社員の人材情報がシステムごとに点在しており、業務経験などデータ化されていない情報も存在していました。さらに社員の頑張りがデータとして見えず、発掘しようとしても難しいという課題がありました。そこで、社員の経験やキャリア、教育歴、保有資格、希望等を見える化し、社員の活躍や成長に繋げるため、また、人事制度の改正に伴う評価項目の変更に対応するため「カオナビ」を導入いただきました。社内では「人材みえーる」の愛称で運用しています。
　社員は、プロファイルブックで自らの基本情報を入力し登録。また、他の社員の情報も検索できるようにしました。スマートレビューで人事評価の目標入力や社内公募への応募を行い、ボイスノートで転勤希望調査を実施します。一方、管理者はプロファイルブックで社員とのコミュニケーションを記録し、スマートレビューで人事評価を入力しています。さらに人事部では、シャッフルフェイスで2軸（例：部署×年代）分析による人事異動検討を行うなど、複数の機能を活用しています。
　社員への展開あたっては、できるだけ利用してもらうように工夫もしました。乗務員には業務で使用しているタブレット端末から「カオナビ」を利用できるように、ショートカットの送付や社内ポータルへのリンク設置など、ログインしやすい環境を整備しました。また、「カオナビ」への入力が会社への自己アピールになる点を強調するなど、興味をもってもらえるように周知しました。これらの工夫により、社員の情報登録率が伸びただけでなく、新入社員が身近な社員のキャリアを見て自分のキャリアパスを考えたり、昇進試験の面接時に活用されたりと、当初想定していなかった成果が見られています。
　今後は、人事系の様々なシステムで保有しているデータを分析することで、離職防止やエンゲージメントの向上、組織の活性化に繋げることを展望しています。

ユーザー交流会

　第2部は、参加者同士の交流タイム。「カオナビ」の活用方法はもちろんのこと、運用の工夫や現状の課題など、同じ業界の人事担当者同士だからこそ共感できる話題で盛り上がりました。前半は企業規模が近いユーザー同士、後半はカオナビご導入年数が近いユーザー同士でグループに分かれて実施しました。

＜今回話題に上がっていた内容＞

• 現業社員のカオナビの展開について（端末をお持ちでない方にどう利用してもらうか）
• カオナビの情報公開範囲
• カオナビ上での人材の可視化・発掘
• 基幹システムとの棲み分け

参加者の声

• 鉄道他社が直面している課題感について、生の声を聞けたことや、関係性を築くことができたのでとても満足しております。
• どの企業も模索しながら進めている様子を肌で感じることができました。鉄道事業者における当社の進み具合を認識することができ、適正な危機感を持つことに繋がったと思っています。
• 漠然と当社内のシステムや業務を刷新しなければならないと考えていましたが、他社との比較で変えなくても良いものと、やはり変えていく必要がありそうな事の線引きが明確になりました。