ミドルマネージャーの予算管理に関する実態調査

経営層の95%が“予実管理の意識”が必要と回答するも ミドルマネージャーの8割が課題感

カオナビが「予実管理に関する調査」を実施

2024.12.04

プレスリリース

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 経営データをリアルタイムで可視化する予実管理システム「ヨジツティクス」を提供する株式会社カオナビ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 Co-CEO:佐藤 寛之)は、経営層とミドルマネージャー(中間管理職)を対象にした「予実管理に関する実態調査」を実施しました。
 調査結果では、ミドルマネージャーの約8割が予実管理に課題を抱えており、およそ3人に1人がデータ分析に関するスキル不足を感じていることが分かりました。その一方で、95%にも上る経営層が、「ミドルマネージャーに予実管理の意識が必要」と回答しており、経営層の理想とミドルマネージャーとの実態にギャップが生じています。
 さらに、予実管理が得意とする人ほど、売上達成している割合が高いことも判明しました。

調査背景

 経済環境の先行きが不透明な中、より正確で迅速な経営判断がこれまで以上に重要視されています。こうした背景から、予算管理や実績管理の効率化を求め、クラウドツールを活用する企業も徐々に増えてきました。予実管理は、適切な経営の舵取りを行うための重要なツールであるだけでなく、日々の実績数値をモニタリングし、PDCAサイクルを実践するマネジメント手法として、現場部門の管理職にとっても欠かせない役割を果たしています。一方で、現場部門では日々の業務遂行が優先されることも多く、見込みの精度や予実意識の欠如など、様々な課題を抱えているのが現状です。
 そこで今回の調査では、現場で活躍するミドルマネージャーの予実管理に対する意識にフォーカスし、経営層とミドルマネージャーの予実管理に関する意識の違いを明らかにすべく、本調査を実施しました。

調査サマリー

調査結果①

約8割のミドルマネージャーが予実管理に課題ありと回答。最も多かった課題が「予算策定や見込みの精度(39.3%)」。続いて「データ収集や入力業務の手間(33.3%)」「データ分析に関するスキルや知識の不足(29.3%)」。

調査概要②

4割近くが、予実管理に苦手意識あり。一方で、予実管理が得意とする人ほど、 売上達成する割合が高い。

調査概要③

経営層の9割以上(94.7%)が、ミドルマネージャーに“予実管理の意識”が必要と回答。また、約9割(88.8%)が、予実管理が現場の数字意識を高めていると実感

調査概要

調査名
ミドルマネージャーの予実管理に関する実態調査
調査主体
株式会社カオナビ
調査方法
WEBアンケート方式
調査期間
2024年11月13日~2024年11月15日
対象者
下記条件に該当する全国20〜60代の男女
①経営層 150名  ②ミドルマネージャー(課長、部長クラスの中間管理職)150名

回答の構成比は小数第1位もしくは第2位を四捨五入しているため、合計は必ずしも100%にはなりません。そのため、グラフ上に表示される構成比での計算結果は、実際の計算結果とずれが生じる場合があります。

調査結果

① 約8割のミドルマネージャーが予実管理に課題ありと回答(n=150)

 ミドルマネージャーに対し、予実管理に課題を感じているか聞くと、「非常に感じている/やや感じている」という回答が約8割(76.7%)に上り、多くのミドルマネージャーにとって予実管理が悩みの一つになっていることが分かりました。
 さらに具体的な課題を聞いたところ、最も多かった回答が「予算策定や見込みの精度(39.3%)」。次いで「データ収集や入力業務の手間(33.3%)」「データ分析に関するスキルや知識の不足(29.3%)」と続きました。
 データ収集を手間に感じているだけでなく、およそ3人に1人がデータ分析のスキルや知識不足を課題として上げており、その結果、予算策定や見込みの精度にも影響が出ていると考えられます。

約8割のミドルマネージャーが予実管理に課題ありと回答(n=150)

② 4割近くが、予実管理に苦手意識あり。一方で、予実管理が得意とする人ほど、売上達成する割合が高い。

 次に、ミドルマネージャーに対し、予実管理が得意かどうか聞いたところ、6割以上(63.3%)が「非常に得意/やや得意」と回答。その一方で4割近く(36.6%)が「あまり得意ではない/苦手」と回答しており、日常業務で接していても、予実管理に苦手意識を持つ人が一定数いることが分かります。

4割近くが、予実管理に苦手意識あり

 さらに上記の結果を、売上目標の達成具合でクロス集計したところ、「予実管理が得意」とするミドルマネージャーの方が、売上目標を達成する割合が高い傾向にあることが明らかに。ミドルマネージャーの適切な予実管理が各部門の目標達成に大きく貢献することが分かりました。

一方で、予実管理が得意とする人ほど、売上達成する割合が高い

③経営層の9割以上(94.7%)が、ミドルマネージャーに「予実管理の意識が必要」と回答。また、約9割(88.8%)が、「予実管理が現場の数字に対する意識を高めている」と実感

 次に経営層・予実管理担当者に対し、ミドルマネージャーに予実管理の意識が必要かどうか聞いたところ、「非常に感じる・やや感じる」と回答した人が、9割以上(94.7%)にのぼりました。さらに、予実管理が現場の数値に対する意識を高めていると感じるか聞くと、「非常に感じる・やや感じる」との回答が約9割(88.0%)に。大多数の経営層が、現場主体の予実管理を求めており、また実際に予実管理を行うことで、社員1人ひとりの数字に対する意識が向上すると実感しているようです。

経営層の9割以上(94.7%)が、ミドルマネージャーに「予実管理の意識が必要」と回答。また、約9割(88.8%)が、「予実管理が現場の数字に対する意識を高めている」と実感

総括

経営層・ミドルマネージャーともに目標達成のために予実管理を重視。課題解消にツールの効率化が急務。

 調査結果では、売上を達成しているミドルマネージャーほど、業務の中で予実管理を得意としている人が多いことが分かりました。その一方で、ミドルマネージャーの8割が予実管理に課題を感じており、予算策定やデータ収集、入力などの業務面において効率化が進んでいない現状が見て取れます。
 経営の意思決定にスピードが求められる現代において、データを的確に分析し経営判断に生かせるスキルが重要となっています。調査結果でも、経営層の9割以上が予実管理の必要性を感じており、現場においても社員1人ひとりの数字に対する意識や、人材の育成が欠かせません。カオナビの「ヨジツティクス」では、あらゆる経営データを一元化。数値・状態・要因根拠など、現場部門からの詳細情報を瞬時に可視化することで、経営層、経営企画、現場部門の3方がリアルタイムで数字を把握し、早く正確な経営判断を後押ししています。

予実管理システム「ヨジツティクス」について

ヨジツティクス

株式会社カオナビについて

kaonaviのロゴ

 当社は、タレントマネジメントシステムのリーディングカンパニーとして、「“はたらく”にテクノロジーを実装し、個の力から社会の仕様を変える」というパーパスの下、テクノロジーによって一人ひとりの個性やスキルを理解することで、キャリアの自律や多様な働き方ができる社会を目指しています。
 利用企業数3,900社以上※のタレントマネジメントシステム「カオナビ」をはじめ、労務管理システム「ロウムメイト」や予実管理システム「ヨジツティクス」を提供し、企業や団体の経営戦略・人材戦略の実現に貢献しています。

2024年9月末時点

所在地
東京都渋谷区渋谷2丁目 24-12 渋谷スクランブルスクエア 38F
設立
2008年5月27日
代表者
代表取締役社長 Co-CEO 佐藤 寛之
代表取締役 Co-CEO 柳橋 仁機
事業内容
タレントマネジメントシステム「カオナビ」、労務管理システム「ロウムメイト」、予実管理システム「ヨジツティクス」の開発・販売・サポート